2017/05/24 15:54

3月から我々の拠点である池田町は有害鳥獣駆除期間に入りました。

地域にも寄りますが通常、北海道では秋から冬にかけてが狩猟期間なのですが近年の野生鳥獣による農作物被害が甚大である事から春~夏にかけても自治体ごとに期間を定めて駆除隊員(地元猟友会の方で構成されていることがほとんど)が指定された有害鳥獣の駆除に当たっています。

狩猟期間の時とは違い、目的が“動物から田畑を守る”ということが至上命題となっているので、捕獲した後の利活用にかなり差があります。池田町でも2016年度に解体処理施設ができるまでは一部の自家消費を除いて全量廃棄処分されていました。

我々の仕事は有害鳥獣駆除期間においても狩猟本来の“必要だから獲る”という姿にできるだけ近づけていくことだと自負しています。

相手は自然。人為的な数的操作以外にも大雪や干ばつなど様々な条件で駆除対象が一転して保護対象になることもあり得ます。

ハンターは古来から自然と共に生きてきました。「本当は鹿の数は減らしたくないんだ」という話を聞くこともあります。自然を、山を愛しているからです。

様々なジレンマの中でただ一点、“頂いた命に感謝して糧とする”をカタチにしていこうと気持ちを締めなおした今日という日でした。