2017/10/17 17:19

町の片隅で密かにコツコツと進めているオークバークタンニング。

本家のイギリスのタンナーはミズナラの樹皮と共にこれを1年間漬け込むらしいが

北海道では屋内の温かな空間が確保できないことには通年での漬け込みは不可能。

ということで半年間漬け込み、頻繁に混ぜ混ぜしていた皮を取り出してみる。

試しに端を切ってみると皮の内部までタンニンが浸透している様子が断面に見て取れた。

これを乾かしながら、繊維をほぐしながら、油分を加えながら少しづつ柔らかくしていく。

写真は揉んだり擦ったりした後にまた干し台でピンと張り込んでいる様子。

この均一でない色合いも100%ミズナラの樹皮から出たタンニンの色。

既にアンティークのような風格を漂わせている。

これが商品になった時にどんな表情を見せてくれるか、想像は膨らんでいく。