2017/12/12 14:39

ポマース(Pomace)= ワインを醸造する際に残るブドウの搾りかすのこと

池田町は十勝ワインの生産地
厳寒の土地ゆえに通常の醸造用ブドウの品種は栽培が困難な為、
この土地由来の山ブドウを品種改良して栽培している。
写真に写っているのは12月の十勝の早朝、ー19℃まで冷え込んだ朝に
凍って糖度が凝縮されたブドウを収穫し、アイスワインを作る。
その搾ったあとの果皮と種だ。
この果皮と種には多くのポリフェノール(タンニン)が含まれており、
抽出されたタンニンはエゾシカ原皮と一緒にすることによって
そのタンパク質と反応して変性させる。
皮から革に生まれ変わるのである。

今年もオークバークタンニングで、一部この果皮を混ぜ込んで使用したが
EZO LEATHER WORKS の革のバリエーションとしてこのブドウの果皮100%で革を鞣してみたい。
その時エゾシカ革がどんな表情を見せてくれるのか。
あくまで自然の物、エゾシカが生きる山の物を使って「革」にしていく。

山ブドウはエゾシカの大好物でもある。