年間を通じて最も寒い時期を痺れる指先や凍る髭などで感じつつも、

もう暖かくなっていくだけなんだと、冬を惜しむ気持ちが早くも芽生えてきております。

降る雪が融けることなく悉く根雪になっていくこの季節は、雪の少ない十勝でも山はすっぽりと

雪に覆われます。

その日の天気や風の具合、鹿の足跡などを見ながら、長靴、時にはカンジキやゾンメルスキーなどを駆使して山を登り、沢を下り鹿に接近していきます。

山のバイオリズム、鹿のバイオリズムに同調し、越冬の厳しさをひしひしと感じながらその日獲れた命に感謝します。

山歩きを教えてくれる先輩たちが高齢化していく中で、あとどれだけのことが学べるのか

今は諸先輩方との山歩きの時間を大切にしています。